2002年01月24日 |
宇部興産、「大型電動式射出成形機」で資源エネルギー庁長官賞受賞 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:宇部興産、資源エネルギー庁 |
宇部興産は24日、100%子会社である宇部興産機械(若林敏夫社長)が開発した、世界最大の型締力をもつ大型全電動式射出成形機の顕著な省エネルギー効果が認められ、第22回日本機械工業連合会「優秀省エネルギー機器表彰制度」で資源エネルギー庁長官賞を受賞したと発表した。表彰式は2月6日、東京都千代田区のキャピタル東急で行われる。 環境への意識の高まりから、従来の油圧式に代って電動式の射出成形機に対する要求が強まっているが、駆動部に使用するサーボモーター、ボールねじ等の容量的な制約もあって大型機への展開は困難とされてきた。 同社は新潟鉄工成形機と電動成形機の大型化を実現するため、複数のサーボモーターを電気的、機械的に駆動制御する技術と、電動源の大容量化に伴う動力伝達技術を開発、これによって世界最大のマルチモーター駆動方式による大型全電動式射出成形機を開発した。油圧式成形機と比較して消費電力低減率は40~60%と大幅な省エネ効果が期待できるという。 新開発した大型電動式射出成形機は「MD1400S〓」で、主な仕様次の通り。 (1)型締力 1370KN(1400トン) (2)タイバー間隔 1830×1510mm (3)型盤寸法 2480×1970mm (4)スクリュー径 120mm (5)射出率 1413立方cm/毎秒 (6)射出圧力 185Mpa (7)機械寸法 L;14.5×W:3.83×H;3.1m (8)機械重量 96,2トン (9)用途 プラスチック成形(自動車用成形部品等) |