2002年07月31日 |
三洋電機、液晶デジタル映写機を開発 |
最高クラスの照度、8,000ANSIルーメン |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三洋電機 |
映画館、劇場、ホール、講堂などで使われているデジタルシネマ用映写機は、機種にもよるが1台で1,000万円から3,000万円と高額。これに対し三洋電機ではハイビジョン映像が投影できる業務用の液晶プロジェクターを開発した。年内にはデジタル映写機として受注を開始する予定。 同社はこれまでに7,700ANSIルーメン(明るさの単位)の照度を持ちながらハイビジョン映像が投影できる高精細機種を商品化しているが、今回は世界最高クラスの8,000ANSIルーメンの新機種にメドをつけた。現在は大型高精細機にDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)、中型機のデータプロジェクターなどに液晶が表示デバイスとして使われている。 同社は液晶を大型高精細機に使うことに成功したわけで、新機種の価格は1台700万円ていどになるもよう。新機種には4つのランプと2枚のパネルを使う。特殊なデジタルシネマ映写機を除いて最高クラスの照度が実現する。映画館やホールのデジタル化に対する潜在需要は大きく、低価格化が進むことで普及への期待が高まっている。 |