2002年01月24日
クラレ、防球ネットを「サーマルリサイクル」、来月から開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレ

 当社は24日、学校のグラウンドなどで使用されている防球ネット(野球のボールなどが飛び出さない様に張られたネット)を使用済み後回収し、倉敷事業所(岡山県倉敷市)の発電用ボイラーの燃料として活用する「サーマルリサイクルシステム」を回収、発送業者のアサヒネット_・イケセン_・大橋産業_・清立商エ_・ナニワ産業_の5社と構築したため、2月1日から防球ネットの回収を開始すると発表した。
 
 環境に対する認識の高まり、各種リサイクル法の導入や、リサイクル製品の浸透など、使用後の各種製品をそのまま廃棄せず、再利用しようとする動きが定着している。同社は1998年から生産活動に伴って発生する廃プラスチック類や、企業ユニフォーム・ふとん・マネキンなどの各種サーマルリサイクルに取り組んできたが、このほどグラウンドや公園などで使用される防球ネットでもリサイクルシステムを構築した。
 
 使用済みの防球ネットを回収し、発電用ボイラーの燃料として使用する。不要になったネットをその場で細かく切断し倉敷事業所に送って減容・固化し、発電用ボイラーの固形燃料とする。販売店がネットの回収、金属などの除去、輸送を受け持ち、クラレが固形燃料化とサーマルリサイクルを担当する。
 
 今後もさらに参加企業を増やして同リサイクルシステムを拡充し“独自技術によるエコフレンドリー企業”を目指したい、と同社ではいっている。