2002年08月05日
東セロ、徳島工場のOPP設備フル稼働入り
西日本地域の需要家のニーズに対応
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東セロ

 東セロはこのほど、新設の徳島工場(全額出資会社・徳島トーセロフィルムの徳島工場)のOPP(ポリプロピレン延伸フィルム)装置のフル稼働に入った。
 
 同工場は、同社が西日本地域に設けたはじめての生産拠点。生産能力は月産2,000t。今年2月に完工し、4月から営業運転してきたが、同地域の需要家から品質について高い評価が得られ、安定した需要を確保していけるようになったことからフル操業に移ったもの。
 この結果、同社のOPPの総生産能力は同6,500tとなった。しかし、古河工場内の古い1〜2号機を止めることにしているので、実生産能力の増加は同1,000tとなり、差し引きの総設備能力は同5,100tとなる。
 
 同工場の稼働開始によって、同社は東日本地区同様に西日本地区でも需要家のニーズに機敏かつ的確に対応していける体制を整えた。これによって、同フィルム事業全体の事業体質の強化も大きく促進される見とおし。

 東セロが進めてきた一連の大型設備投資はこれで一区切りつき、今後は既存の汎用ならびに高機能品種の事業展開の効率向上と、新規高機能製品の開発・育成に重点が移ることになる。