2002年08月05日
中国の樹脂輸入、日本品はPVC除きランクダウン
韓国、台湾、サウジアラビア、シンガポール等が上位占める
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 中国による汎用樹脂の6月の輸入通関数量は、多くが前年同月の実績を下回ったが、そうした中で注目されるのは、かねてからの3大勢力である韓国、台湾、日本に割り込むかたちでサウジアラビア、シンガポール、タイといった石油化学新興国がシェアを拡大してランキングの上位に顔を出している点だ。

 対象的に日本品は、PVCこそ引き続きランキングのトップを維持しているものの、他の樹脂ではランクダウンを余儀なくされている。PPやHDPEは上位5位にも入っていない。PPは第6位、HDPEは第7位となっている。
 4〜6月期トータルでも同様に新興国が台頭、日本品は退潮の傾向にある。
 
 各樹脂の6月の主要国のランキングは以下の通り。かっこ内は4〜6月期計のランク。
 ▽LDPE=1位シンガポール(2位)。2位サウジアラビア(1位)。3位韓国(3位)。4位日本(4位)。5位ロシア(5位)。
 ▽HDPE=1位韓国(1位)。2位サウジアラビア(2位)。3位シンガポール(5位)。4位台湾(4位)。5位インド(3位)。6位タイ(7位)。7位日本(6位)。
 ▽PP=1位韓国(1位)。2位台湾(2位)。3位シンガポール(3位)。4位タイ(4位)。5位米国(6位)。6位日本(5位)。
 ▽PS=1位台湾(1位)。2位香港(2位)。3位韓国(3位)。4位日本(4位)。5位タイ(5位)。
 ▽ABS=1位台湾(1位)。2位韓国(2位)。3位日本(3位)。4位タイ(4位)。5位マレーシア(5位)。
 ▽PVC=1位日本(1位)。2位台湾(2位)。3位ロシア(3位)。4位米国(4位)。5位インドネシア(5位)。