2002年01月24日
石化製品の昨年の年間生産量、前年超えはSMなど4品目だけ
エチレンの総生産量は3%減の736万2,000トン
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石油化学工業協会が24日に明らかにしたところによると、エチレンの昨年の年間総生産量は前年を3.3%下回る736万2,000トンとなった。一方、主要誘導品17品目の年間生産量は、SM、MMAモノマー、AN、キシレンの4品目を除く13品目が前年の実績を下回った。しかも、前年を上回った4品目の伸び率は、キシレンが2.4%、SMが1.1%、ANが0.8%、MMAモノマーが0.2%--といずれも小幅にとどまっている。
 
 エチレンの年間生産量の減少は、誘導品の多くの内外需が一般景気の低迷や米国経済の後退でともに縮小したことによる。年末12月の生産量も前年を3.3%下回って63万4,600トンにおわった。同月の平均稼動率は95.7%で、前年同月を0.4ポイント下回っている。
 一方の誘導品の年間生産減の中では、EGの15.8%減、EOの9.8%減、PSの9.4%減、BRの8,9%減、PVCの8,4%減--などが特に目立つ。12月単月では、HDPEの12.6%増、VCMの4.6%増、キシレンの8.9%増の3品目を除く14品目が前年を下回った。