2002年08月08日
三井化学、海外ナフサの手当ての一部をFOB契約に切り替え
入手価格の合理化が目的、UAEから第一船が入津
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、石油化学原料の入手価格の合理化策の一つとして、このほど海外調達のナフサの一部をFOB価格契約に切り替えた。これまでは輸入ナフサの全てをCIF価格で契約してきていたが、ここにきて中東〜日本間のフレートを縮小できる見込みがついたため、先ずはUAEからのスポット輸入ナフサの一部をFOB契約に転換したもの。
 
 この新規契約による2万5,000t積みのナフサタンカーが最近到着し、荷揚げを済ませたばかりという。これによって調達コストがいくら合理化できたかは明らかにされていないが、おおむね10%の合理化効果を上げられたのではないかとの見方が有力。

 同社では、今後も同規模のタンカーを四半期に1回の割合で運航させたい意向である。また、スプリッター・ナフサや重質NGLなども、その時々の国際相場次第でフレキシブルに入手して、トータル原料コストを少しでも低減していくことにしている。