2002年08月12日 |
PSの7月の出荷、前年同月の4%増の8万8,107t |
電機・工業用も00年5月いらいの前年同月超え |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が12日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の7月の総生産量は前年同月比28%増の9万7,468t、また総出荷は同4%増の8万8,107tとなった。 出荷のうちの国内向けは、同3%増の7万8,411tと順調な伸びを遂げた。4月、5月と好調が続いた後の6月は前年同月を下回ったが、需要家の在庫調整が短期間で終了したため、7月は再び前年超えとなった。 分野別の出荷量の中では、電機・工業用が2000年5月いらい27ヵ月ぶりで前年同月を上回った(6%増)点が注目される。OA機器分野などの生産調整が終わったのが主因と見られている。雑貨産業用やFS用は引き続き着実な伸びを遂げている。特に雑貨産業用の伸びの大きさ(11%増)が目を引く。 一方の輸出は、中国とアセアン諸国がともに秋の需要季入りとなったため14%増の9,696tとなった。 この結果、7月末在庫は同27%減の8万5,057tとなった。在庫率は0.97ヵ月という低水準であり、需給は依然としてタイトバランスに近いといえる。 国内向け出荷の内訳は以下の通り。かっこ内は前年同月比。 ▽電機・工業用=18,254t(106%) ▽包装用 =29,179t( 98%) ▽雑貨産業用 =14,815t(111%) ▽FS用 =16,163t(103%) 合計 =78,411t(103%)。 |