2002年08月12日
SMの7月の出荷は前年の25%増の28万6,948t
PSやABSの需要増で内需が28%増と好調
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が12日に集計したところによると、SM(スチレンモノマー)の7月の総生産量は前年同月を27%上回って28万662tとなった。一方の総出荷数量は同25%増の28万6,948tとなった。月末在庫は同26%減の6万5,741tへとさらに縮小した。在庫率は0.23ヵ月という低水準である。
 
 SMの7月の生産が大幅に増えたのは、定修による運休プラントが皆無であったのと、内外需がともに活発であったことによる。
 需要は国内向けが特に好調で、同28%増の19万6,237tとなった。主力のPSやABSをはじめ全体の需要がユーザーの在庫調整の進展によって再び活発化したのが主因と見られる。
 
 一方の輸出は、中国からの引き合いが増えてきたため同20%増の9万711tとなった。総出荷量が28万t台に乗った16ヵ月ぶり。
 
 内需の内訳は以下の通り。
 ▽GP.HI   =95,989t
 ▽FS    =17,511t
 ▽AS    = 7,071t
 ▽合成ゴム =15,590t
 ▽不飽和ポリ= 7,769t
 ▽ABS    =28,900t
 ▽その他  =23,407t
 合計    =196,237t。