2002年08月13日
トルクメニスタンのPP事業が軌道に
伊藤忠の市場開拓が順調に進展
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 トルクメニスタンの国営企業「トルクメニスタンネフテガス」によるPP(ポリプロピレン)事業が軌道に乗ってきた。
 販売を担当する伊藤忠商事による、ロシア、トルコ、イラン--など近隣諸国を対象とした市場開発が順調に進み、安定需要を確保していけるようになってきたことによるもの。
 
 トルクメニスタンネフテガス社のPPビジネスは、同国で初めての石油化学事業。本格スタートは今年春から。保有設備は、バセルの技術によるホモポリマー年産9万tプラント。原料は同じネフテガス者のFCCプロピレンを使用している。現在の工業化グレードは、フラットヤーン用などの延伸グレードと射出成形用の2品種。需要は着実に拡大していて、直近の稼働率は約80%に達しているという。伊藤忠商事によると、今後も、これら近隣諸国ではPPの用途開拓が急ピッチで進んでいく見通しにある。したがって、年内にも同プラントはフル稼働入りするものと見られている。