2002年08月20日
三菱化学、農薬事業を日本農薬に譲渡
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 日本農薬(東京都中央区、大内脩吉社長)と三菱化学の両社は20日、三菱化学の農薬事業を日本農薬に譲渡することで合意したと発表した。譲渡日は10月1日の予定。
 
 譲渡対象事業は、三菱化学の殺虫剤、除草剤などの原体分野で、年間売上高は約70億円。三菱化学の取引先も原則として日本農薬がすべて承継する。
 
 日本農薬は売上高の約10%を研究開発投資に充てるなど、技術・知識集約型の企業で、これまでも「フジワン」「アプロード」など自社開発原体を中心に製品化し、積極的に事業展開してきた。三菱化学の農薬事業を引き継ぐことで市場競争力強化につなげる。
 
 一方三菱化学は、高い創薬能力をベースに、原体メーカーとしての地歩を築いてきたが、国内市場が伸び悩む中で厳しい競争状態が続き、原体メーカーとして単独で生き残っていくことには限界があると判断した。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=106