2002年08月23日
LDPEの一般フィルム用品種がようやくプラス成長に
ポリオレフィンの7月の国内出荷、めずらしく揃って前年超え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン3樹脂の7月の国内向け出荷は、めずらしく3樹脂が揃って前年同月の実績を上回った。LDPEが6%、HDPEが3%、PPが2%それぞれ前年同月を上回っている。3樹脂全てが前年超えとなったのは、今年に入ってからは5月に続いてこれが2度目。もっとも、5月の場合はLDPEの伸び率がわずか0.03%にすぎず、むしろ横並びであったというべきであり、したがって、3樹脂揃っての前年超えは、昨年5月いらい1年2ヵ月ぶりということもできる。
 
 主要グレードの実績の中では、LDPEの一般フィルム用品種の7%増、同樹脂のラミネート用の同じく7%増、HDPEの射出成形用の12%増、同樹脂の中空成形用の7%増、PPの繊維用の14%増--などが目を引く。
 LDPEの一般フィルム用は、今年に入って初めて前年同月を上回った。ただし、同じフィルム用でも、PPの場合は2%増にとどまり、HDPEのフィルム用にいたってはわずか1%ながらもマイナス成長となっている。
 一方、大幅に前年同月を下回ったものとしては、LDPEのパイプ用の18%減、電線用の9%減、PPのパレット・コンテナー用の32%減--などが挙げられる。