2002年08月23日
住友化学、メタノール値上げが浸透
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:住友化学

 メタノールの国際市況は強含み状態が続いているが、住友化学では先に打ち出したメタノール、ホルマリンの値上げ交渉が順調に進み「ユーザーの理解が浸透しつつある」としている。メタノールはキロ10円、ホルマリンは同5円、いずれも中小口、ローリー取り価格。
 
 メタノールの国際市況は、春先から上昇を見せ、米国では7月価格がスポットものでトン210ドル、長契で205ドルと1カ月間に10ドル前後上がった。欧州も7−9月分がトン208ユーロで決着するなど高値傾向が続いている。
 
 欧米ではアジアなど各地で続いたプラント・トラブルからタイト感が広がっており、市況高騰の要因と見られている。全量輸入販売している住友化学は、「現在の国内価格は、メタノールの輸入価格がトン120−130ドルだった昨年春当時のもの。輸入品ではコスト引き下げの余地もあまりない」といっている。