2002年01月23日
PETボトルの再商品化も着実に拡大
シートへのリサイクルが大きな伸び
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 容器包装リサイクル法に基づいて家庭から分別収集されている各種容器包装のうち再商品化(リサイクル)の進展が最も急なのはプラスチック製容器包装だが、同製品に2年先行して回収と再商品化がスタートしたPETボトルも引き続き前年を大きく上回るペースで再利用が進んでいることが日本容器包装リサイクル協会の調べでこのほど明らかになった。
 
 同協会の調査によると、昨年11月におけるPETボトルの再商品化数量は7,954トンで、前年同月の実績を31.9%上回った。それに伴う4~11月の累計は6万6,429トンとなっている。前年同月より44.5%多い。昨年度1年間の総再商品化数量は6万8,575トンであったが、今年度は4ヵ月を残してそれに近い規模まで到達している。
 注目の再商品化手法のトップは繊維化で、全体の49.6%を占めている。ただし、昨年度の年間平均を6.3ポイント下回っている。これに次ぐのはシート化で、構成比は40.9%となっている。昨年度の年間平均を6.8ポイント上回っている。シート化のウエートが急速に高まっている点が目を引く。卵パックなどの需要開拓が順調に進んでいることによるもの。シートへの加工メーカーの増産体制も順調に進展している。
 しかし、ボトル化や成形品化など他の手法は構成比率が極端に低い。今後も繊維化とシート化が全体の9割前後を占めていくものと見られる。