2002年08月27日
EVAの輸出が一段と活発、輸出比率は37%に
1〜7月の累計は前年の47%増の4万6,000t
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレン業界ならびに大手商社筋によると、EVA(エチレン酢ビコポリマー)の輸出が一段と拡大、7月の総輸出量は5,700t強となった模様。前年同月の実績を70%近く上回ったと見られている。
 
 これに伴い、1月からの累計は約4万6,300tになったと推測されている。昨年同期の実績は約3万1,400tと見られているので、今年の伸び率はおよそ47%ということになる。
 
 同樹脂の同期間の総出荷数量は、国内向けと輸出を合わせて約12万5,000tになったと想定されている。したがって、総出荷量に占める輸出の比率は37%という計算になる。汎用樹脂の中では例外的に高い輸出比率だ。これには、中国を始めとしたアジア諸国における需要が履物向けや接着剤向けを中心に急速に拡大していることが大きく作用していると見られる。
 
 反面、国内向けは前年同月割れが続いている。1〜7月の累計は7万8,700tで前年同期を4%強下回ったようだ。