2002年08月28日
POフィルムの7月の輸入、PP品は前年割れに
1〜7月の累計はともに前年同期を下回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンフィルム・シートの7月の輸入通関数量は、ポリエチレンフィルム・シートが5,477t、また、ポリプロピレンフィルム・シートが2,665tとなった。
 前年同月に比較すると、PEフィルム・シートは5.6%多い。しかしPPフィルム・シートは13.5%もの減少となっている。
 
 これに伴う1〜7月の累計は、PEフィルム・シートが3万8,223t、PPフィルム・シートが1万8,573tとなっている。対前年同期比は、PEフィルム・シートが4.5%減、PPフィルム・シートが3.7%減である。
 
 最近まで、日本のポリオレフィンメーカーや加工メーカーの間には、PE袋同様にフィルム・シートも輸入が急拡大するのではないかと警戒する向きが多かった。しかし実際には、今年に入ってから前年の横並び若しくはマイナス成長の状態が続いている。この背景は明確ではないが、日本の国産品の品質・機能に対するユーザーの信頼感が依然として強いのに加え、一時期急増の傾向にあったアジア諸国における食品包装材の現地調達と現地包装の流れに安全衛生上のブレーキがかかってきたこととが少なからず作用しているのではないかと見られている。