2002年01月22日
PSの昨年計の実績は生産も出荷も縮小、在庫は低水準
電機・工業用の内需の不振が特に大きく影響
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が22日に集計したところによると、ポリスチレン(PS)の昨年12月の需給実績は生産も出荷もともに前年同月の実績を下回った。特に生産の縮小幅が15%と大きい点が注目される。内外の需要の低迷に対処して多くのPSメーカーが生産を一段と絞る行動に出たことによるものと見られる。このため、月末在庫は比較的低いレベルとなっている。
 
 同工業会のまとめによる昨年12月のPSの需給実績は、生産が前年同月比85%の8万1,898トン、出荷が同90%の7万9,612トンとなった。在庫は同109%の12万2,387トンとなっている。出荷のうちの内需は同87%の6万8,126トンに終わっている。電機・工業分野向けが同71%の1万3,027トンと大きく落ち込んだのが響いたと言える。ただし雑貨産業向けは同108%の1万3,416トンと好調であった。また輸出も、アジア地域の市況の底入れ感もあって同116%の1万1,486トンと活発であった。
 
 昨年1~12月計の実績も、生産と出荷の双方がいずれも前年の実績を下回るかたちとなっている。生産は前年比91%の102万6,676トン、出荷は同90%の101万9,005トンとなっている。出荷のうちの内需は同91%の89万2,144トンである。この場合も、電機・工業用が同79%の20万2,220トンに縮小したことが大きく影響している。雑貨産業用は同97%の16万3,617トン、また、包装用は同94%の33万4,787トンとそれぞれ小幅の減少にとどまっている。
 輸出は、中国の自給率の拡大とアセアン地域の輸入の減少が響いて同86%の12万6,861トンに縮小している。
詳細は別表の通り。



http://www.c-nt.co.jp/data/ps/ps2001.html"">
2001年ポリスチレン生産出荷実績

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