2002年08月29日
カーボンブラックの出荷、4ヵ月連続で前年同月超え
1〜7月の累計も当初の予想以上の前年比.9%増に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会が29日に明らかにしたところによると、カーボンブラックの7月の総生産量は6万7,309t、総出荷数量は6万7,554tとなった。前年同月の実績に比較すると、生産は5.1%増、出荷は5.6%増。生産は2ヵ月ぶりの前年同月超え。出荷は4ヵ月連続の前年同月超えである。
 
 出荷のうちの圧倒的多数を占めるゴム用ファーネスは6万3,381tで、前年同月の5.1%増、残りの非ゴム用その他は4,173tで同14.5%増となっている。ゴム用の伸びは、タイヤの輸出が史上最高の5万3.351t(前年同月比116.2%)、総生産も史上最高の10万5,155トン(同103.9%)と好調であったことに支えられた面が大きい。
 
 こうした結果、1月から7月までの総生産量は前年同期比100.8%の42万8,052t、総出荷数量は同102.9%の43万2,636tとなった。いずれも、年初の同業界の予想を上回る実績となっている。
 
 一方、7月の輸出は前年同月比120.4%の1,944t、輸入は同132.7%の8,342tとなっている。輸入の大幅増が注目されるが、これは、需要家が価格の安い韓国品やタイ品に対する依存度を一段と高める動きを取るようになったため。累計は、輸出が前年同期比114.9%の1万3,643t、輸入が同119.0%の5万6,741tとなっている。