2002年09月03日
三菱レイヨン、02年度環境・安全活動報告書を作成
省エネ、化学物質排出削減などを計画通り実行
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

三菱レイヨンはこのほど、「02年度環境・安全活動報告書」を作成し、関係各方面への配布を開始した。
 
 同社の環境レポートの作成・発行は今回が5年度・5回目。一部にグループ会社の実績も加えて01年度の主要課題のクリア状況(実績)と02年度の目標を取りまとめて紹介している。また、環境会計の結果も新たに加えている。
 
 主要課題のうちの省エネについては、かねて「2010年度までに90年度の90%に抑えること」を目標としているが、01年度ですでに90年度比94%まで低減しており、計画をクリアできているとしている。02年度では、現状の枠組みで確実なPDCAで成果を上げることにしている。また、05年度以降の枠組みについても再検討する考え。
 
 大気への化学物質の排出削減に関しては、「有害大気汚染5物質を03年度に99年度比55%削減する」「自主排出取り組み4物質を03年度に99年度比35%削減する」との目標を掲げているが、いずれもほぼ計画通りに実現できているとしている。02年度も引き続き目標達成のため着実に手を打っていく構え。

 水質汚濁防止については、第5次総量規制に対する対応策を立案、03年度に大竹、豊橋、横浜での対応完了を目標に対策を推進していくことにしている。

 一方、廃棄物の処理に関しては、「外部埋め立て量を05年度に91年度比65%に削減すること」を目標としているが、00年度に未達成となった外部処理量削減目標をフォローアップし、ほぼ達成できたとしている。02年度は焼却炉のダイオキシン規制への的確な対応に力を入れていく。
 また、資源有効利用促進法への対応の一つとしてスラッジの減量化計画の立案にも取り組み、5年後の削減目標をまとめたので、今後その実現に挑戦していくことになる。