2002年09月05日 |
中国のポリオレフィン輸入、シンガポール品が大幅増 |
韓、台の両国が依然として上位を占有 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社の調査によると、中国によるポリオレフィン3樹脂の7月の輸入通関数量は樹脂によって対前年同月比が大きく異なるかたちとなったが、どの樹脂でも数量面では依然として韓国品と台湾品が上位を占めている。しかし、前年同月に対する伸び率ではシンガポール品が他の国を凌いでおり、数量面のランクもジャンプアップしている。 中国による7月のポリオレフィン3樹脂の輸入通関数量でそれぞれの樹脂のトップを占めたのは、LDPEがシンガポール品、HDPEとPPがいずれも韓国品。LDPEのシンガポール品の通関数量は5万1,341tで、前年同月の2.28倍へと大きく拡大している。前年同月のランクは1位のサウジアラビア、2位の韓国に続く第3位であったが今年は一気にトップに踊り出た。シンガポール品は、HDPEでも34.2%の高率成長を遂げて、第5位にランクされている。PPでは69.1%増と同じく大幅な伸びを遂げ、前年同月の第5位から第3位に上がっている。 一方、HDPEのトップをキープした韓国品の通関数量は76,950で、前年同月の2.1倍へと大きく増えている。PPでは6.8%減となったが、それでもなお5万604tと他を大きく圧倒する量を確保して前年同月と同様にトップを維持した。 日本品は、LDPEが前年同月比14.8%増の1万3,634tで第4位、HDPEが同14.2%減の1万1,046tで第4位、PPが同31.8%増の1万5,669tで第5位となっている。 |