2002年09月06日
三菱レイヨン、アクリル繊維新素材を発売へ
健康志向対応型の2種類の開発に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンは、アクリル繊維の新原綿2種類の開発に成功したので販売を開始すると6日発表した。いずれも健康志向対応型の新機能素材だと説明している。
 
 その1つは、昨年9月に発売したアクリル・アセテート複合原綿「A.H.F」に原綿段階で化学処理を施して吸湿発熱性を付与した機能複合繊維。商品名は「ルネス」。
 「A.H.F」は、特有の機能が市場で評価されて、毛布やカーペット等の建寝装用途や肌着などの衣料等の分野で着実な伸びを遂げている。今回は、それに新たな機能をプラスすることでさらに新しい領域を開拓していくことにしたもの。
 
 もう1つの新素材は、原綿の製造段階で特殊物質を練り込んで、繊維同士の摩擦によってマイナスイオンを発生させるようにしたもの。商品名は「フォレスイオン」。同品種は、従来のアクリル繊維と紡績以降の加工工程が同じなので他の機能性原綿と自由に複合させることができ、衣料や建寝装など幅広い分野での活用が可能という。
 
 また同社では、「ルネス」と「フォレスイオン」の原綿を混紡した紡績糸を「ルネスα」のネーミングでインナー・肌着向けに企業化していくことにもしている。

 同社が明らかにしたこれらの新素材の主な特徴は以下の通り。
 [ルネス]=▽吸湿発熱効果▽肌に優しい風合い▽保湿性効果▽消臭効果▽抗菌防臭効果▽耐久性▽イージーケア性。
 [フォレスイオン]=▽マイナスイオン効果▽耐久性▽イージーケア性▽汎用性。
 [ルネスα]=▽吸湿発熱効果▽マイナスイオン効果▽肌に優しい風合い▽保湿性効果▽消臭効果▽抗菌防臭効果▽耐久性。