2002年09月09日
中国のPSとABSの輸入、ともに引き続き活発
いずれも日本品が他を圧する大幅な伸び
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 中国によるPS(ポリスチレン)とABS樹脂の輸入は7月も引き続き活発であった。同月の輸入通関数量は、PSが前年同月比107.9%の12万4,545t、ABSが同111.3%の14万657tとなっている。ABSが依然として高い伸びを続けている点が特に目を引く。
 
 PSもABSも最も数量が多いのは引き続き台湾品で、韓国品がそれに続いている。日本品のランクはPSが4位、ABSが3位となっている。
 ただし、前年同月に対する伸び率では日本品が両樹脂とも他の国を圧倒している。PSでは48.6%、またABSは44.9%それぞれ前年同月を上回っている。
 
 一方、両樹脂の1〜7月の累計は、PSが前年同期比109.7%の83万4,713t、ABSが同114.9%の92万3,628tとなっている。この場合も日本品の伸び率は他の国を上回っており、PSの対前年同期比は122.5%(計9万2,146t)、ABSでは123.8%(同8万2,364t)となっている。
 
 両樹脂の中国の7月における主要国別の輸入通関数量は以下の通り。かっこ内は前年同月比。
 [PS]
 ▽台湾   =  40,921t( 94.8%)。
 ▽韓国   =  20,958t(105.6%)。
 ▽香港   =  19,299t(118.1%)。
 ▽日本   =  13,424t(148.6%)。
 ▽タイ   =  12,048t(101.7%)。
 
 [ABS]
 ▽台湾   =  66,183t(115.2%)。
 ▽韓国   =  38,034t(104.4%)。
 ▽日本   =  14,680t(144.9%)。
 ▽タイ   =   9,111t(121.4%)。
 ▽マレーシア=   9,015t( 77.6%)。