2002年09月11日
アジアのプロピレンのスポット相場がさらに軟化
米欧からの流入と誘導品の定修入りが影響
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター各社の調べによると、アジア地域におけるプロピレンのスポット相場が先週以降さらに軟化している。
 
 トン当たりのCFR価格は、500ドルの大台を割り込んで480ドル前後となっている模様。1週間で30ドル内外値下がりしたことになる。7月初旬のレベルに戻ったといえる。
 
 これには、8月末以降に米国や西欧から大量のプロピレンがアジア地域に流入したことと、アジア地域のプロピレン誘導品メーカーの間で秋の定修に入る予定のところが多いことが強く作用していると見られる。
 
 もっとも、センターの間には、最近のスポット相場はいわゆる唱え値であって、実際の取り引き数量は少量にとどまっていると分析する向きが多い。