2002年01月21日 |
三菱レと宇部サイコンのABS新会社「UMG ABS社」に、社長に宮本氏 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産、三菱レイヨン |
三菱レイヨンは21日、宇部サイコンとのABS樹脂事業の統合と、新会社設立に関する細目がまとまり、同日開催の取締役会で承認したと発表した。 新会社は社名「UMG ABS」(ユーエムジー・エービーエス株式会社)とし、4月1日付で設立。資本金16億円。社長には宮本利雄宇部サイコン社長が就任の予定。本社を東京都中央区明石町8-1に置く予定。 分割方式は、三菱レイヨンは分社型、宇部サイコンは分割型(全部分割)とする。資本金の持ち株比率は三菱レイヨンと宇部興産各42.7%、GEジャパン・ホールディングス14.6%。 三菱レイヨンはABS樹脂年産6万6000トン設備をもち、同事業売上高は約150億円、一方の宇部サイコンは能力11万トンで売上高225億円。 両社合わせた新会社の年産17万6000トン能力はわが国第2位となる。 新会社の従業員約500人で三菱レイヨンは出向させるが宇部サイコンは転籍方法をとる。 両社はABS樹脂事業を取り巻く環境悪化から抜本的な事業再構築が急務としていた。用途分野で宇部サイコンはOA機器向けに、三菱レイヨンは車両向けに強みを持ち、補完的統合効果が大きく、製造面でも効率的な製造体制の構築が図れ、一層のコストダウンが見込まれる、などの理由から、事業統合を決めた。 <新会社役員次の通り> 社長 宮本利雄 副社長 小野建三 取締役 光井一彦、姥貝卓美、駒明夫、杉原節哉、ウェイン・ヒューイット 監査役 江原理郎、田山末広、山崎康江 |