2002年09月13日 |
ポバール4社、米国ダンピングに共同で「応訴」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クラレ、電気化学工業、日本合成化学 |
ポバールの米国向け輸出をめぐって現地メーカー2社から「アンチダンピング提訴」を受けた、ポバールメーカーのクラレ、日本合成化学、日本酢ビ・ポバール、電気化学工業の4社は、13日会合を開き今後の対応を協議した。その結果、米側の提訴内容には納得がいかないとし、4社共同で「応訴」することを決めた。 業界筋によると、日本側の主張点は大きく分けて(1)ポバールの対米輸出に当たっては、前回(96年)ダンピング問題で「クロ」裁定が出たこともあり、その後はできるだけ注意し、むしろ手控えながら輸出してきた。数量、価格両面とも、米国市場に悪影響を与えたとは思えない。 (2)提訴状によると、ポバール製品の規格範囲が広く、中には米国メーカーが製造していないものが含まれている。日本から輸出している年間約3、000トンのうち2、000トン以上は、塩ビ重合用や変性品など技術的にも高度で、米国ではつくられていないものだ、の2点という。 4社は今後、経産省にもこれらの点を説明し、理解と支援を求める。また弁護士などを通じて対応策を1本にしぼり、共同で対処していく方針である |