2002年09月17日
三菱化学、RCレポートの02年度版を作成
PRTRへの取り組み等の活動状況を詳細に紹介
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学はこのほど、同社の2001年度におけるレスポンシブル・ケア活動の実状を詳細に紹介した環境報告書「RCレポート2002年度版」を作成、関係各方面への配布を始めた。同社では、需要家各社や株主はもとより、官界・学界、さらには地域住民組織や消費者団体などにも広く同報告書を配布していく考え。
 
 同報告書で紹介されている具体的なレスポンシブル・ケア活動の内容は、「大気、水の汚染防止に対する取り組み」「地球温暖化防止への取り組み」「PRTRへの取り組み」「廃棄物削減・リサイクルへの取り組み」「労働安全・保安防災への取り組み」「化学品安全への取り組み」--など。ほかに、「環境会計」の概要や、同社特有の「主要環境配慮製品」なども併せて紹介している。
 
 このうちの「大気、水の汚染防止に対する取り組み」については、CODを1970年のおよそ5分1に削減したほか、ばいじんの排出量を同じく70年の4分の1以下に減らしたことなどを詳細に紹介している。またSOxの排出量は、80年代初頭いらい70年の10分の1のレベルを維持していると説明している。
 「地球温暖化の防止への取り組み」に関しては省エネルギーに特に力を入れており、01年度にはエネルギー原単位を90年の91%に、またCO2排出量を86%まで低減している。
 また、「PRTR]への取り組みでは、PRTR対象物質の総排出量を00年度に比べて287t削減して96年度対比で60%減らすのに成功したとしている。そのほか、ANやVCMなど大気汚染防止法に基づく自主管理対象物質9物質もそれぞれ順調に削減できていると述べている。
 「廃棄物削減・リサイクルへの取り組み」については、00年度に外部最終処分量を前年度に比べて73%削減して10年度の目標をいち早く達成したが、01年度はさらに9%減らすことができたとしている。廃棄物のリサイクル率は50%を超えたという。また、スラッジの再生利用率は98年度より8ポイント増えて26%に、最終処分率は5ポイント減って24%にそれぞれ改善できたと報告している。