2002年09月17日 |
PSの8月の出荷、前年同月比4%増の8万1,083t |
月末在庫はさらに縮小して9万5,709tに |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が17日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の8月の総生産量は9万1,586t、総出荷量は8万1,083tとなった。前年同月に比較すると、生産は12%増、出荷は4%増ということになる。 出荷のうちの国内向けは6万8,944tで、前年同月を3%上回っている。輸出は1万2,139tで、14%増となっている。また、これに伴う月末在庫は9万5,709tとなった。前年同月に対比すると21%もの縮小である。同工業会によると、8月の在庫としては90年代に入って最も少ない規模となっている。 生産が前年同月を上回ったのは、定修による運休プラントがなかったことによるところが大きいといえそう。 一方の出荷のうちの国内向けでは、先月に前年同月の実績を23ヵ月ぶりに上回った電機工業用が8月も引き続き前年並みをキープしている点が注目される。この結果、同分野と包装用、雑貨産業用、FS用--の計4部門全てが対前年同月比100%以上となった。 また、輸出が大幅増となったのは、中国やアセアン諸国がともに需要期入りしたことと、市場全体に先高観が拡がってきたからと見られている。 PSの8月の出荷の内訳は以下の通り。かっこ内は前年同月比。 [国内] ▽電機工業用 =1万4,370t(100%)。 ▽包装用 =2万5,719t(101%)。 ▽雑貨産業用 =1万3,331t(109%)。 ▽FS用 =1万5,524t(103%)。 ▽合計 =6万8,944t(103%)。 [輸出] =1万2,139t(114%)。 [出荷総合計] =8万1,083t(103%)。 |