2002年09月19日 |
藤沢薬品、伊社に「タクロリムス」塗布ステントでライセンス |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:藤沢薬品 |
藤沢薬品工業は19日、イタリアの医療機器メーカー、ソーリンバイオメディカカルディオ社と、免疫抑制剤「タクロリムス」を塗布した冠動脈ステントを、ソーリン社が再狭窄予防用途で非独占的に開発、生産、販売する契約を締結したと発表した。 藤沢薬品は現在「タクロリムス」を移植領域で免疫抑制剤「プログラフ」として、また、皮膚科領域ではアトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック」として、それぞれ発売しているが、循環器領域でも、ステントに塗布することにより、冠動脈の再狭窄が低減されると想定している。 ソーリン社は、イタリアで医療技術、繊維、電力、化学など幅広い事業を展開しているSNIA 社のグループ企業で、医療技術事業の中で心臓弁やカテーテルステントなど循環器系領域での埋込医療器具の製造販売を行っている。同社のステントは、「カーボステント」と呼ばれ、金属ステントの表面にカーボンをコーティングしている。これにに「タクロリムス」を塗布することで、再狭窄の発生頻度の低減を目指す。 このライセンス契約締結により、ソーリン社は「タクロリムス」塗布ステントについて、欧州で臨床試験を開始し、2003 年頃に欧州で上市する予定。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=190 |