2002年09月19日
石化協8月の生産実績、一部除き増産基調
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:東燃化学

 石化協は19日、8月の主要製品生産実績を発表した。エチレンは、前月ゼロだった定修が1プラント(東燃化学)あったが、生産は62万5,600トン(前年比0.8%増)で、前月に続いて「回復基調」を維持したかたちとなった。

 しかし業界各社は、生産より国内需要の動向に注目しており、「内需回復の勢いはまだ弱い」と先行きにはいぜん慎重な見方をしている。
 
 誘導品の生産量は、塩ビを除く15品目中、前年比マイナスは両ポリエチレンとアクリロニトリル、合成ゴムBRの4品目だけだった。ポリエチレンは、サウジアラビア、シンガポールなどからの輸入品増加の影響、アクリロニトリルは需給のタイトから各社フル生産を続けており、能力的にもすでに限界状態にあるという。
 
 1−8月のエチレン累計生産量は470万5,000トンで、前年同期比▲3.6%となった。
 
ニュースリリース参照 
http://www.chem-t.com/fax/images/02919006.tif