2002年09月19日 |
ポリオレフィンの内需、コンテナ・パレット向けが大幅減 |
LDPEのラミとPPのフィルム用は好調 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
ポリオレフィン3樹脂の8月の国内向け出荷は、LDPEがかろうじて前年同月を上回ったものの、PPは0.2%の減少となり、またHDPEは5%もの縮小となった。軒並み前年を上回った7月とは様相が大きく異なる。 主要品種別の前年同月比を見ると、LDPEではラミネート用が5%増となっている反面、建設関連品種の電線用が6%、パイプ用が23%それぞれ縮小している点が特に目を引く。最も消費量の多い一般フィルム用は前年同月並みにとどまっている。7月のプラス7%の反動が出た感じだ。 HDPEの場合は、全ての品種が前年同月を割り込んでいる。メーンのフィルム用は7月の1%減に続いて8%の減少となっている。これには、中国などからの安価なレジ袋の輸入の増加が大きく作用していると見られる。同じく容器包装品種の1つである中空成形用も縮小に転じ、4%減となっている。さらに落ち込みが大きいのはコンテナ・パレット用で、36%減という異常ともいえる事態を呈している。 PPでもコンテナ・パレット用は40%もの減少となっている。HDPEと同様に大手加工メーカーが大幅な在庫調整を実施したせいではないかとの見方が有力。フィルム用は両ポリエチレンと違って3%増となっている。OPP用は4%増、CPPは2%増え、ともに食品包装分野の需要の手堅さを表している。注目の工業部品用は6%増、また日用雑貨用は4%増とともに順調な伸びを遂げている。 |