2002年09月20日
千代田化工、中国にメタ法酢酸技術ライセンス
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:千代田化工建設

 千代田化工建設は、中国の貴州水晶有机化工(集団)有限公司に対して、自社開発したメタノール法酢酸製造プロセス(ACETIARプロセス)をライセンス供与することが決り、PDP(プロセス設計図書作成)とともに契約締結した。
 
 酢酸の生産規模は年産36,000トン。千代田化工にとっては同プロセスの商業化第1号で、引き続き設計、機器調達から建設、試運転までスーパーバイジング技術指導を行なう。

 貴州水晶有机化工は、これまで水銀法によって酢酸を製造していたが、排水汚染など環境問題への配慮から、水銀を使用しないプロセスへの転換計画を進めていたという。
 
 千代田化工のメタノール法酢酸技術は、独自開発した触媒によって、原料メタールと一酸化炭素から高収率で酢酸を得るプロセス。従来のメタノール法に比べて(1)触媒の取扱いがが容易(2)高い反応器生産性をもつ(3)副生物生成の低減削減(4)腐食性の大幅な低下、などの特徴がある。また、独特の気泡塔ループリアクターの採用により、スチーム、電力消費量を大幅に低減することができるとしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=197