2002年09月20日
極東のプロピレン相場がさらに小幅軟化
トン当たりCFR500ドル台は姿消す
【カテゴリー】:市況
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 エチレンセンター筋の調べによると、極東地域におけるプロピレンのスポット相場は先週以降も小幅軟化を続けており、直近のトン当たりのCFR価格は安値で470ドル、高値でも490ドルとなっている。
 
 同地域のプロピレンのスポット相場は7月の中旬以降ほぼ7週間にわたって同500ドル台の高値ゾーンを行き来してきたが、ここにきてようやく7月上旬のレベルに戻ってきたわけ。エチレンとの格差は60〜80ドル幅に縮小してきている。
 
 異常ともいえる高騰を続けてきたプロピレンのスポット相場が反落し始めた最大の要因は、8月中旬以降に米国からFCCプロピレンがかなりまとまった規模で極東に持ち込まれ、加えて西欧や南アからも若干量が流入し始めたことにあると見てよさそう。商社筋の多くは、総流入量がおよそ5万tに達したと見ている。また、アジア地域全体でプロピレン系誘導品プラントの秋の定修・運休が相次いでスタートしはじめたこともスポット相場の軟化に少なからず作用していると分析する石化関係者が少なくない。