2002年09月24日 |
中国向け化粧品原料輸出問題決着、来月から「品質確認書」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:カネボウ |
経産省は資生堂などが中国に輸出している化粧品原料につて、BSE(いわゆる狂牛病)由来の可能性のあるものにかぎり10月から「品質保証確認書」を発行することにした。20日局長名で通達した。 中国政府からは3月、わが国やEUなどに対して、化粧品原料等の輸入にさいしBSE発生の懸念がないことの証明確認の要求があり、続いて8月にはわが国からの化粧品(完成品)、原料の輸入を完全停止するという措置をとった。 こうした事態を受け、わが国政府部内で対応を検討し、中国政府(国家質量監督検験検疫局)と協議した結果、中国向け化粧品原料等の輸出について、以下の点で合意した。 (1)脂肪酸、グリセリン、ゼラチンなど牛・羊由来の可能性がある化粧品原料については、農水省の従来からの「輸出検疫証明書」に、独立行政法人・製品評価技術基盤機構の「品質証明確認書」を添付する。 (2)一方、エタノールやアロエエキスなど天然・合成による化粧品原料は、これまでどおり、品質証明は不要とする。 化粧品メーカーの資生堂、カネボウ、コーセーなどの各社は、中国市場拡大のため、原料を日本からもち込み現地で完成品を製造、販売している。経産省生物化学産業課によると、上記3社の中国現地生産高は、2002年には約240億円に達する見込み。これに対して完成品の対中輸出高は8.5億円(2001年)となっている。 |