2002年09月24日
カーボンブラックの出荷、8月も好調持続
ゴム用が6.7%増の高水準で5ヵ月連続前年超え
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会は24日、カーボンブラックの8月の生産と出荷の実績を発表した。それによると、生産量は6万103tで前年同月比が101.8%、出荷量は5万6,951tで同106.4%となっている。
 
 生産は前月に続いての前年同月超え。一方の出荷は5ヵ月連続の前年同月超えとなった。出荷が前年同月を割り込んだのは3月だけ。その3月もわずか0.1%減にすぎなかった。つまり、今年に入ってからは、ほぼ一貫して好調が続いているということができる。
 
 これは、圧倒的多数を占めるゴム用ファーネスが順調な伸びを続けていることによる。8月の同分野の実績は5万3,405tで、前年同月を6.7%上回った。自動車用タイヤの生産が輸出の好調に支えられて着実な伸びを遂げていることが大きいと見られる。ちなみにタイヤの7月の生産量は前年同月を3.9%上回った模様。
 
 こうした結果、カーボンブラックの今年1月から8月までの生産の累計は48万8,155tとなった。前年同期比は101.0%である。一方の出荷は48万9,587tとなった。前年同期比は103.3%である。うちゴム用ファーネスは45万9,105tで同103.2%となっている。また、タイヤの1〜7月計の生産量は67万6,533tで同104.8%である。