2002年09月26日
塩ビ需要に回復傾向、今年の生産140万トン台か
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 VEC(塩ビ工業・環境協会)の武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は26日の定例会見で、「塩ビ樹脂の需要は、ここえきて前年対比マイナス幅が縮小してきた。フィルム向けなど軟質用はいぜん重いが、硬質用は底を打った感じだ」と、需給に明るさが見えてきたとの認識を示した。
 
 塩ビ樹脂の8月の生産は18万1,458トンで、前年比105.1%と、6月以降3ヵ月連続して前年比プラスとなった。同会長は「このままいくと今年の年間生産量は、昨年並みの140数万トンまで回復しそうだ。一時は大幅に割り込むのではないかと心配した」とも語った。
 
 ただ、「設備過剰の問題はあるし、中国ダンピングや商慣行改善など、問題はまだ多い。需要が多少回復したといっても安心できる状態にはない」と、いぜん多くの課題を抱えていることを強調した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02926001.tif