2002年09月26日 |
日産化学、大正製薬と新規化合物の共同開発で合意 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:大正製薬、日産化学 |
日産化学と大正製薬の両社は26日、日産化学が創製した新規医薬品候補物質「NM-702」を、閉塞性動脈硬化症および腰部脊柱管狭窄症の治療剤として、共同開発することで基本合意し、詳細協議を開始したと発表した。 今回共同開発する「NM-702」は、ホスフォジエステラーゼ〓(cAMP分解酵素)阻害作用およびホスフォジエステラーゼ〓(cGMP分解酵素)阻害作用ならびにトロンボキサン合成酵素阻害作用を併せ持つことにより、非常に強力な血管拡張作用および血小板凝集阻害作用を示し、末梢の血行状態を改善する化合物。 現在日本国内では第〓相臨床試験が終了した段階にあり、米国においては閉塞性動脈硬化症に対する前期第〓相臨床試験が終了し、間歇性跛行の改善を指標とした臨床試験で有効性を示唆する結果が得られている。今後は日本国内は基本的には共同開発とし、臨床開発は大正製薬が実施、米国についても両社で開発を進め、ワールドワイドな薬剤として育成していく方針という。 日産化学は、独自の精密有機合成技術を活かした医薬品候補物質の探索に注力し、これまでに消炎鎮痛外用剤、Ca拮抗剤などを上市している。また最近は循環器関連薬剤の開発に積極的に取り組んでいる。今回の提携で候補物質の開発のスピードアップを図ることが可能となる。 一方、大正製薬は、一般用医薬品では日本のトップ、世界でもナンバー2だが、現在、医療用医薬品分野の強化を図っており、国内外の企業との提携を積極的に展開している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=218 |