2002年09月26日
三菱化学、BPAの輸出価格を再引き上げへ
第4・四半期分をトン150ドルアップ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、BPA(ビスフェノールA)の輸出価格を10月1日出荷分から再度引き上げることにして韓国やタイなどのユーザー各社に通告し了承方を要請した。
 
 今回の上げ幅はトン当たり150ドル。同社では、各国へのCFR価格を最低でも同1,050ドルに底上げしたい考え。10月から12月末までの第4・四半期いっぱいこの新価格を適用していく構えである。
 
 今回の値上げは、7〜9月期の平均110ドルアップに続くもの。原料価格が続騰していて第3・四半期の価格是正でもなお採算を確保できない見通しにあるため再修正に踏み切ることにした。
 原料価格は、米・イネオスの年産40万t能力のフェノールプラントの爆発炎上によって急騰しており、また需給バランスも一段とタイトになっている。需要が全世界的に当初の関係各方面の予想以上に伸びていることにもよるもので、今後は選別出荷に踏み切らざるを得ないBPAメーカーが相次ぐことになりそう。