2002年10月01日
大日本インキ、不飽和ポリエステル樹脂の価格を改定へ
SMCも合わせて10月20日出荷分から実施
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業

 大日本インキ化学工業は30日、同社の主力製品の不飽和ポリエステル樹脂の価格を10月20日出荷分から1キログラム当たり13〜17円の幅で引き上げると発表した。同社では、これに合わせて、同樹脂による成形材料のSMC(シートモールディング・コンパウンド)の価格是正にも踏み切る。上げ幅は同10円。
 
 今回の両製品の値上げは、原油・ナフサの高騰に伴う各種原料の相次ぐ高騰に対処してのもの。現在、同樹脂の原料価格は、メーンのSM(スチレンモノマー)をはじめ無水マレイン酸、無水フタル酸、EG(エチレングリコール)など全てが大幅な上昇を続けており、しかも主力のSMは需給が世界的に極度なタイト状態にあるので今後も当分高止まり状態が持続する見通しにある。
 
 このため同社では、これまで続けてきたアライアンスによる生産受委託や物流費の削減などの各種合理化努力だけでは採算を確保していけないと判断、各種原料の高騰分を製品価格に転嫁することにしたもの。