2002年10月01日
日本触媒と第一工薬、リチウムメタル電池用ポリマー事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

 第一工業製薬、日本触媒の両社は1日、リチウム電池用ポリマーを共同事業化するため、9月20日付で折半出資による「株式会社ソリオン」(青木 充雄社長、本社:京都市、資本金9,800万円)を設立し、10月1日から営業開始したと発表した。

 ソリオン社は、両社がもつリチウム電池用ポリマーの基本製造技術や量産化技術、品質評価技術を活用し、リチウム電池用ポリマーを生産・販売する。
リチウム電池用ポリマーはリチウムメタルポリマー二次電池の材料として使用される。リチウムメタルポリマー二次電池は、通信用電源として北米地区での需要が見込まれている。また、ピーク電力平準化、ハイブリッドカー、電気自動車等の用途向けに大型のリチウムメタルポリマー二次電池の販売拡大が予想され、それに伴い同ポリマーの需要が拡大することも期待さる。数年後には20億円の売上規模を目指す。

<リチウムメタルポリマー二次電池の特長>
 ソリオン社が供給するリチウム電池用ポリマーを用いることで、完全固体電解質のリチウムメタルポリマー電池が実現できる。ノートパソコンや携帯電話に使用されているリチウムイオン二次電池と比較して、電解液の液漏れおよび引火の恐れがなく安全性が高いこと、負極にリチウムメタルを使用できることから、より高容量であること等があげ特長としてあげられる。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=239