2002年01月18日 |
チッソ、米国合弁「EL繊維」工場が稼動入り、世界4拠点体制整う |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:伊藤忠商事、チッソ |
チッソは、自社開発したポリオレフィン系複合繊維「EL繊維」の需要が世界的に好調なため、米国ジョージア州にハーキュレス社と合弁会社、ESファイバービジョンズ社を設立するとともに、年産1万トン規模による企業化計画を進めていたが、このほど試運転を終え本格稼動入りした。 同社は守山工場(滋賀県)に年産4万トンとポリオレフィン系複合繊維としては世界最大規模の工場をもっているほか、中国の現地法人(チッソ75%,伊藤忠商事25%)が広東省広州市に1万トン、技術輸出先で現在ハーキュレスの工場(旧ダナクロン社)となっているデンマーク・バルデ市に2万トンの工場をもっている。米国に合弁工場を完成したことにより、日米欧アジアと世界に4拠点体制を確立したことになる。 「ES繊維」はポリプロピレンとポリエチレンを複合させて製造する高機能繊維で、衛生材料のほか最近は工業用、家庭用のフィルターとして、空気や水の濾過、洗浄用に広く利用されている。今後も需要の伸びが期待できるとして米国進出を計画していた。 |