2002年10月02日 |
汎用樹脂の対中国輸出、8月はPS以外が前年を下回る |
新興国の追い上げと価格の軟化が影響か |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用樹脂の8月の対中国向け輸出(香港向けを含む)数量は、PSこそ前年同月を上回ったものの、他の4樹脂はいずれもマイナス成長となった。PPはホモポリマーとコポリマーの両方とも前年同月を下回っている。全体に3月を境に低迷状態が続いているといえる。 多くの樹脂が前年同月を割り込んでいるのは、サウジアラビア、タイ、シンガポールといった新興国が中国向け輸出に一段とドライブをかけてきたことと、中国の提示価格が日本側各社のオファーを下回る状態が続いているためと見られる。また、PPの場合は、国内の需給がタイト傾向にあって輸出余力が乏しくなってきたことも少なからず作用しているようだ。 ただし1〜8月の累計は、1〜3月期の貯金がきいてPP以外は前年同期を上回っている。 各樹脂の8月の対中国輸出通関数量は以下の通り。右は累計。かっこ内は前年比。 ▽LDPE= 11,267t( 79.4%)。 115,397t(116.7%)。 ▽HDPE= 10,916t( 75.3%)。 97,907t(106.3%)。 ▽PP-H= 10,421t( 92.9%)。 101,399t( 98.7%)。 ▽PP-C= 2,934t( 54.8%)。 27,238t( 87.2%)。 ▽PP計= 13,355t( 80.6%)。 128,637t( 96.0%)。 ▽PS = 15,593t(112.8%)。 119,730t(111.7%)。 ▽PVC= 58,448t( 90.4%)。 440,127t(106.1%)。 |