2002年10月02日 |
画期的な「マイクロ化学研究」スタート |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭化成、宇部興産、島津製作所、新日鐵化学、住友ベークライト、大日本インキ化学工業、東芝、東レ、日本化薬、日本触媒、日本油脂、日立化成工業、日立製作所、富士写真フィルム、三井造船、三菱化学、三菱ガス化学、NEDO、日本板硝子 |
超微細加工技術を化学反応プロセスに利用しようという、画期的な研究がスタートする。プロジェクトに挑戦するのは化学、電子、機械など新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託を受けたメーカー29社で、このほど「マイクロ化学プロセス技術研究組合」(理事長は今成真三菱化学常務執行役員)を設立。NEDOと委託契約した。大学からも東大、阪大など11大学が再委託を受けて研究に参加する。経産省が革新的技術として、14年度9億2,000万円の予算を確保した。 同研究組合は、超微細な加工技術によってつくられた、幅数μメートルから数百μメートルというマイクロ空間を利用して化学反応を行なう化学システムを共同開発する。マイクロ単位のプラント技術を確立することにより、反応の効率化、高速化を図る。省資源、省エネルギー効果も大きいことになる。 また、マイクロチップ技術を開発し、医療、製薬、バイオ、食品産業などの分析、計測、診断用に新しい市場を開く。「これら2つの技術を統合し、マイクロ化学プロセス技術を体系化したい」と研究組合ではいっている。 研究組合参加企業(29社)は次の通り。 <マイクロプラント技術>(14社) 出光石油化学◇宇部興産◇新日鐵化学◇住友ベークライト◇大日本インキ化学工業◇日本ペイント◇日本油脂◇日本触媒◇富士写真フィルム◇三井造船◇三菱化学◇三菱ガス化学◇三協化学◇日本化薬 <マイクロチップ>(17社) 旭化成◇化研◇京都電子◇島津製作所◇東亜DKK◇日本板硝子◇日本電子◇日本分光◇堀場製作所◇日立製作所◇オリンパス光学工業◇東芝◇長野計器◇日立化成工業◇東レ◇三菱化学◇住友ベークライト <大学>(11大学) 大阪大学◇岡山理科大学◇九州大学◇京都工芸繊維大学◇近畿大学◇東京大学◇東京工業大学◇徳島大学◇分子科学研究所◇宮崎大学◇早稲田大学 |