2002年10月09日
旭化成、来年10月「分社・持株会社制」移行へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は9日、最適な経営体制を追求するため、03年10月から「分社・持株会社制」に移行すると発表した。現在の社内カンパニーをベースに、持株会社と7分社及び独立事業会社群という、新たな組織体制に再編する。
 
 同社グループ最大の特徴である多角化経営に最もふさわしい経営形態で、「執行と監督を分離」し透明性の高いグループ経営実現を目指す。03年6月の定時株主総会にはかった上、同年10月1日付で発足する。
 
 分社は繊維分社、ケミカル分社、生活製品分社、建材分社、住宅分社、エレクトロニクス分社、医薬医療分社の7社とする。ほかに独立事業会社群として酒類やサービス産業の旭リサーチ、旭エンジニアリング、旭ファイナンス、新日本ソルトなどを置く。ケミカル分社は、現在の化成品・樹脂カンパニー、機能樹脂・コンパウンドカンパニー、機能化学品カンパニー、機能製品カンパニーの各カンパニーを統括する。こうした組織再編により「事業単位で自主自立経営」のできる機構改革を実施する。
 
 コーポレートガバナンスについては、持株会社の経営の健全性と透明性を確保するため、社外有識者も含めたアドバイザリー・ボードまたは社外取締役の導入を検討する。迅速な意思決定を行うため、取締役会は少数の取締役で構成するとしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02A0900A.tif