2002年10月10日
昭電とデュポン ダウ 、クロロプレンの合弁解消、単独事業化へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工、デュポン

 昭和電工と米・デュポン ダウ エラストマーの両社は10日、日本でのクロロプレンゴム合弁事業を解消することで合意したと発表した。今後は両社それぞれ独自に事業展開していく。11月1日新体制を発足させる。

 両社はこれまで、合成ゴム「ネオプレン」の製造会社である昭和ディー・ディー・イー製造(神奈川県川崎市・追川滋社長:SDEM)と、エラストマー製品の販売会社、ディー ディー イー ジャパン(東京都品川区・中井千春社長)にそれぞれ出資し、合弁事業を運営してきた。

 昭和電工とデュポン(当時)は、1960年に折半出資して昭和ネオプレンを設立、以来40年にわたり「ネオプレン」をはじめとするエラストマー事業を展開してきた。
 
 今後はそれぞれ独自の経営方針に基づきエラストマー事業を運営していくことで考えが一致し、円満に合弁解消を決めた。これにより、SDEMは昭電の100%子会社、ディー ディー イー ジャパンはデュポン ダウの100%子会社となる。

 合弁解消後、ディー ディー イー ジャパンはエラストマー製品の販売会社として存続する。また、デュポン ダウは今後とも、世界的にネオプレン事業を継続する。昭和電工はクロロプレンの商品名を「ショウプレン」とし、国内外でゴム、エラストマー事業を展開していく。SDEMは「昭和電工エラストマー株式会社」と社名変更、「ショウプレン」の生産を続ける。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=269