2002年10月10日 |
昭和電工、「エラストマー事業」積極展開へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は、11月1日にクロロプレンゴム事業「商品名:ショウプレン」を継承するのを機に、エラスレンをはじめとする機能性高分子事業とショウプレン事業を集約し、成長戦略事業としてエラストマー(常温付近でゴム弾性を示す高分子物質)事業の拡大・強化を図ると発表した。 同社の機能性高分子事業は、ナイロン樹脂事業をスイスのEMS CHEMIE社との合弁で進めているほか、独自事業として塩素化ポリエチレン(エラスレン)、ゲルポリマー、機能性微粉マスターバッチ等の事業を展開してきた。 今後は、グループが保有する有機、無機技術との融合による材料開発技術あるいは表面改質技術を活用し、マーケットニーズにマッチしたエラストマー事業として総合的な展開を図る。3年後に年間100億円の売上げを目指す。 ショウプレン事業は、従来の工業材料向け販売とともに、ラテックス分野等にも注力する。R&D体制の強化を図り、顧客との共同開発を含めて、新規用途開発やグレード開発に注力する。 エラスレン事業では、硬質塩ビ樹脂の改質、難燃性ABSの改質等の汎用用途以外に、優れた電気絶縁性、高いフィラーローディング性等の特質を生かし、高機能材料用途への開発を積極的に進める。 機能性コンパウンド事業は、昭電グループが持つ、無機材料技術・無機フィラー、有機材料技術・有機表面処理技術等を複合し、光触媒マスターバッチ、紫外線吸収マスターバッチ、導電性マスターバッチ、電波シールドコンパウンド等機能性コンパウンド事業なども進めていく。 同社は、昨年上市した微ハロゲン難燃エラストマー「エコフレイマー」が着実に実績を伸ばしている。耐候性および色相に優れる新塩素系ゴムの本格販売も年内には開始する予定。さらに環境にやさしい無可塑エラストマーやフッ素系ゴムなどを開発中だ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=268 |