2002年10月10日
栄研化学、JA和歌山県農に「LAMP 法」実施権
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:栄研化学

 栄研化学は10日、和歌山県農業協同組合連合会(理事長:山田泰行氏、和歌山県和歌山市、以下JA和歌山県農)に対し、同社の独自技術である遺伝子増幅法(LAMP 法)の実施権を許諾したと発表した。

 これによりJA和歌山県農は、LAMP 法を応用して植物分野(園芸植物、農作物など)のウイルスおよびウイロイド病の受託検定事業を行うことになる。

 日本では、約300 種類のウイルス、10 数種類のウイロイドが様々な植物に感染し、モザイク、斑紋、奇形、萎縮等の病徴を引き起こしているが、これらは生産農家にとって経営上の損失が大きく、切実な問題となっている。

 このため、種苗段階で植物ウイルス・ウイロイドへの感染の有無を検査し、感染苗を除くなどの予防手段が講じられている。しかし、ほ場診断、生物検定、核酸ハイブリダイゼーション法など、従来の検査方法は、簡便性、迅速性、感度の面で十分とはいえなかった。

 JA和歌山県農は、付属の植物バイオセンターで、これまでELISA 法による植物ウイルスの検定および核酸ハイブリダイゼーション法によるウイロイドの検定を行ってきたが、栄研化学のLAMP 法が最適と判断した。今後植物ウイルス・ウイロイドの受託検定事業およびウイルス・ウイロイドフリー種苗の生産・販売を手がけていくことにしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=270