2002年10月10日
三菱ガス化学、新タイプの廃水処理法開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学は10日、難分解性物質を含む、多様な有機性汚濁廃水の画期的な処理方法を開発したため、廃水処理用に向け販売を開始すると発表した。

 有機性汚濁物質を含む廃水には、活性汚泥処理などが必要だが、排水量の増加や、難分解性物質が含まれるなど、廃水処理の負荷が増大している。また、処理後に発生する汚泥の処理も大きな負担となっている。
とくに最近は、IT関連の製造業で使用される種々の薬液に含まれる、各種難分解性物質や有機溶媒などの廃液処理が問題となっている。

 同社が今回開発した処理方法は、従来からのフェントン法に近いが、鉄塩触媒に新開発の触媒「ダイヤフレッシュ オルソンAT」を併用することで、フェントン法の問題だった大量の鉄塩使用を、数十分の一に激減させ、汚泥発生の激減を可能にした。

 使用方法は、処理廃水のpHを酸性に調整し、微量の「ダイヤフレッシュ-オルソンAT」と微量の鉄塩を添加し、さらに過酸化水素を添加するだけという。化学研磨液の廃液等のように、過酸化水素と金属を含む廃液の場合は、廃液へ「ダイヤフレッシュ-オルソンAT」を添加、攪拌するだけで、問題となる残存過酸化水素を分解するだけでなく、含まれるCOD源も激減させることができるとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=274