2002年10月15日 |
SMも出荷が好調を持続、国内向けは4ヵ月連続プラス |
国内向けの7〜9月合計は前年を13%上回る |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が15日に明らかにしたところによると、SM(スチレンモノマー)の9月の総生産量は、定修による運休工場が2ヵ所あったため前年同月を8%下回って22万1,497tとなった。 総出荷量も同じく前年同月を下回り、4%減の24万6,053tとなった。しかしこれは、輸出が19%減少したことによるもの。肝心の国内向けは逆に3%増えて17万7,340tとなっている。輸出が大幅減となったのは、在庫が適正規模を大きく割り込んで輸出余力が一段と乏しくなってきたためと見られている。 一方の国内向けは、主力のPS向けをはじめABS、EPS、合成ゴムなど誘導品の出荷が回復してきたことから4ヵ月連続のプラスとなっている。この結果、月末在庫はわずか6万36tとなった。93年5〜6月いらいの低水準で在庫率は0.24ヵ月まで縮小している。 これに伴う7〜9月期の実績は、総生産量が前年同期比112%の77万5,796t、総出荷数量が同111%の80万1,253tとなった。出荷の中では、国内向けが13%もの高い伸びを遂げている点が注目される。PS、AS、ABS、合成ゴム--などの需要が当初の予想以上に活発であったことが大きい。輸出は在庫不足から5%増にとどまっている。 SMの9月と7〜9月期の生産出荷実績は以下の通り。右が7〜9月期。かっこ内は前年比。 ▽生産 =221,497t( 92%)。 775,796t(112%)。 ▽国内向け出荷=177,340t(103%)。 553,506t(113%)。 ▽輸出 = 68,713t( 81%)。 247,747t(105%)。 ▽出荷合計 =246,053t( 96%)。 801,253t(111%)。 ▽在庫 = 60,036t( 77%)。 ▽国内向け出荷内訳 GP・HI = 84,492t(102%)。 269,146t(113%)。 FS = 15,337t(110%)。 46,116t(109%)。 AS = 7,273t(137%)。 21,355t(148%)。 合成ゴム = 13,661t(105%)。 44,775t(120%)。 UPER = 6,247t( 81%)。 19,299t( 96%)。 ABS = 27,289t(110%)。 83,218t(120%)。 その他 = 23,041t( 97%)。 69,597t(104%)。 |