2002年10月15日
スチレン工業会、PSの中期需要見通しをまとむ
今年の内需は前年の横並び、輸出は14%増と推定
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は15日、日本のPS(ポリスチレン)の中期需要見通しを明らかにした。
 
 それによると、02年の国内需要は前年の横並びの92万6,000t、輸出は14%増の14万5,000tとなっている。内需は、第2・四半期以降全体に盛り返しているものの、年トータルでは電機・工業用がなお前年を6%下回る見通しにあり、このため、包装用や雑貨産業用、さらにはFS用などが着実な伸びを遂げる見通しにあっても全体では横ならびに終わるとの結論になっている。
 
 05年までの中期の見通しも、内需は拡大が見込めないとされている。03年と04年がいずれもマイナス1%、05年がゼロパーセント成長と予想されている。これも、電機・工業用が需要家の海外進出によって減少するとの見通しによるもの。
 一方の輸出は、最大の消費国の中国が自給体制を年々強めていくので縮小が避けられないとの見通しになっている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02A1500D.tif