2002年10月16日
三井化学、PTAの輸出価格据え置き
中国側の値下げ要求を押し返す
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学はかねてから中国のポリエステル繊維メーカーとの間で10月分のPTAの輸出価格の交渉を進めてきたが、このほど9月並みのレベルに据え置くことで合意に達した。トン当たりCFR580ドルとなる。
 
 今回の交渉では中国側が値下げを厳しく要求してきたが、三井化学が採算維持のため強く押し返した。
 
 中国側が据え置きを受け入れることにした要因は翔鷺が9月に完工する予定であった年産90万トン能力の大型PTAプラントの建設工事が大幅に遅れていることや、中国のポリエステル繊維の需要が引き続き着実な伸びを遂げていてPTAの需給が依然としてタイト気味の状態にあると見られる。